2012年1月23日月曜日

インドシリーズvol.1

今月28日に秋田キャンパスネット企画の「旅のリレートーク」イベントに、スピーカーとしてお誘いを頂いた(アルヴェであるんで興味ある人は是非いらしてください~)。

15分間何を話そうかなーなんて考えながら、年始に実家から持ち帰ってきたインド放浪中の手日記を見てて、そういえばこのブログでインドのことについて詳しくは書いたことがなかったことに気づいた。

ってわけで、今日からインドで当時見たモノ、感じたコトなんかを「インドシリーズ」と称して、手日記や放浪後書いた報告書を参考に書き綴っていくことにしてみる。リレートークの整理がてら。ちょっとした忘却録。

まず、初回はインド放浪の経緯を。







2008年の6月、アメリカ交換留学最期の一ヶ月を過ごしていた僕に刻一刻と帰国日が迫っていた。このころは1年ぶりの日本にワクワクしながらも、ようやく少しずつ英語が話せるようになり気の置けない友達もできたのにアメリカを去らなければいけない寂しさで、ぷち憂鬱気分だった。

出国日は7月2日。僕は留学が始まる前、つまり2007年の7月に在学校の授業に出席していた(らしい)から7月は学校に行く必要はなかった。

トータル2ヶ月の夏休み。「何かしないのは勿体なさ過ぎる、何かしよう」、そんな気持ちを抱きながら、早くも帰国後の計画を立て始めていた。

そんな時、「旅」することを思いついた。

どうせ日本に帰ったって、1週間もすればすっかり元通りになり日常に飽きちゃうだろうってことは予想できた。帰国後勉強が本格的に始まる前に一発旅をカマすのは、僕的には大アリだった。

そもそも最終的に留学を決意した理由の一つが「旅がしたいから」だった。

以前記事でも書いたけど、小さい頃から親父に貧乏放浪に連れられた僕は、旅が好きだった。言葉なんて通じなくてもどうにかなることは知っていた。

でも、もし意思の疎通がもっとできたら、もっと色んな国のファンキーな奴と友達になって、もっと旅がオモシロくなるんじゃないか、そんな思いから留学を志した。なんだかんだで英語がワールドスタンダードなのは事実なわけで、コミュニケーションのツールとしての英語を学びたかったのだ。

そういうわけで、9月からは同級生になるであろう高校生達がせっせと勉学に勤しんでいる間、僕は旅に出ることを決めた。それはいわばチェックテストだった。1年の留学を経て、じゃあ自分はどこまでやれるのか、と。アメリカで学んだことが自分の血肉となり、実学となっているか、それを一番分かりやすく証明する方法だった。

「じゃあどこへ行こう?」そう考えたとき、パッと頭に浮かんだのは「インド」、それも所謂「北インド」の一択だった。もちろん英語が第二公用語であることや、比較的日本から近いことも一因ではあったが、一番の理由は単純な「憧れ」だった。

小学校6年の夏休み、父親と一緒に南インドを放浪した。

ムンバイから入り、アジャンターやエローラなどの有名世界遺産を観光した。かつてヒッピーの聖地だったと言われてるアンジュナビーチでは犬小屋で寝た。牛糞が浮いている水はけの悪い道をサンダルで歩いた。路上でカレーを食べ、スラムに足を踏み入れた。それは当時の僕にとって強烈だった。

「インドは人を選ぶ」みたいなのはよく聞く話だけど、実際にインドダメな人はほんとにダメらしい。僕の母はそのタイプの人間で、新婚旅行でインドへ行き謎の病に倒れてから、もう二度とかの地を赴く気はないらしい。

僕は幸運(なのかな?)にもインドのテキトーさや混沌に魅せられた。

小6のインド訪問のときは、時間に余裕がなく、デリーやカルカッタやバラナシなんかの北インドへは足を運べず終いだった。「北インドはさらに強烈でもっともっと『インド』だぞ」、親父からそう聞いた小6の僕は、いつか北インドを放浪することを夢見ていた。

そんなフィーリングでインドに決めた。単純だけど、それ以外には考えられなかった。

一緒にインドに行くぶっとんだ相棒は大介以外に思い浮かばなかった。大介はAFS同期で同じテキサス州に留学していた親友で、留学前にも一緒に東北を野宿してまわった仲だ。

1人が心細かったってのも少しあるけど、奴とインドの屋台でカレー食いながら人生を語るのは魅力的だった。大介を誘うと予想通り話にノッてきて、ついには親を説得してしまった。アメリカ以外の初海外がインド放浪。実にファンキーな男だ。

明確なルートや旅のプランは定めなかった。とりあえず「ガンジス川でクロール」と「マザーテレサの死を待つ人の家へ行く」を達成して帰ってこよう、ってなノリでデリーinムンバイoutの格安航空券を購入した。

20Lのデイパックに数着の服だけをつめて、現地で自分のフィーリングを頼りに楽しむ旅。期間は帰国6日後から3週間。

これから始まる波瀾万丈と未知の世界への期待にワクワクしながら、帰国翌日、僕はお茶の水女子大前のインド大使館の扉を叩いた。







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